今まで食べたことがないようなカレーを作りたいという方や、食欲不振・胃腸の弱さで悩んでいるという方にお勧めできるちょっと珍しい梅干しとイカのカレーを紹介します。
爽快いか梅干しカレーのレシピ
- いか(冷凍でも生でも可。このレシピでは冷凍を使用):70g
- 玉ねぎ:1/4個
- にんにく:1かけ
- しょうがスライス:3枚
- 梅干し:大きい物なら1個小さい物は2〜3個
- クミンシード:小さじ1
- マスタードシード:小さじ1
- ターメリックパウダー:小さじ1/2
- チリペッパーもしくはレッドペッパー:お好みで
- 塩:適量
- 酢:お好みで
- 水:200ml〜(煮詰め加減などで調整してください)
- 炒め油(このレシピではバターを使用):適量
※お好みで野菜類(人参、大根、パプリカ、きのこ類など)を加えても奇麗に美味しく仕上がります。
玉ねぎは薄くスライス、にんにくとしょうがはみじん切りにする。野菜類は食べやすい大きさに切っておく(煮込み時間が短くなるので小さめがお勧め)。
フライパンもしくは鍋に油を引き、クミンシード・マスタードシードを入れて強めの弱火から弱めの中火で熱して、スパイスの香りが立ってきたら玉ねぎ・にんにく・しょうがを加える。
※マスタードシードが弾けるのでやけどに気をつけてください。また、スパイス類は焦げると風味が落ちるので焦げないように注意してください。
スパイスと玉ねぎ・にんにく・しょうががなじむように混ぜながら、全体がしんなりするまで炒め合わせる。
全体がなじんだらいかと野菜を加えて軽く炒め、全体をひと混ぜしたら水と梅干しを加える。梅干しは箸などで崩し、少しずつ全体になじませる。
一煮立ちさせたらターメリックパウダーを加え、ふたをして5分ほど煮込む。
いか・野菜類に火が通ったら塩・チリペッパーで味を整える。お好みで酢を加えて酸味をプラスし、5分ほど煮込んで完成。
爽快いか梅干しカレーの栄養話
いかは硬くて消化に悪いというイメージの方も多いですが、脂質含有量が肉や魚と比べても低くて胃腸に負担をかけにくいといわれています。意外にもたんぱく質の質が高くて吸収されやすいことから、胃腸の修復・機能向上に向いているのです。
また、アミノ酸の一種「タウリン」という成分が豊富に含まれ、疲労回復・肝臓の機能強化・デトックス・コレステロ-ル低下などの効果も期待できます。
梅干しにも消化促進・胃腸機能の向上効果・デトックス効果があるといわれており、いかと組み合わせる事で相乗効果が狙えます。
カレーに梅干しと聞くとかなりなじみがない組み合わせなので、敬遠したり美味しいのか疑問に思ったりする方もいると思います。しかし、インドの南の地域やスリランカ・タイなどでは梅干しと似た酸味と味わいの「タマリンド」という果物がカレーなどの料理に幅広く使われているのです。
タマリンドは日本ではなかなか手に入りにくいので、このレシピでは梅干しと酢を使って代用しました。梅干しだけでは少し酸味が弱いかもしれないので、酢を加える事でよりタマリンドに近付いたのではないかと思います。
さらに、いかが柔らかくなる・胃腸の消化液分泌を促進するという効果も狙いました。何よりこの酸味がスパイスの香りや辛さと合わさる事で食欲を刺激し、独特の深い味わいになります。
スパイスに関しては、クミンシード・マスタードシードともに消化促進・胃腸機能向上・抗菌・抗ウイルス・解毒効果などがあるといわれているので、胃腸が弱い方、免疫力が低く体調を崩しやすい、風邪をひきやすい方にお勧めです。
ターメリックには解毒・肝機能強化などがいかのタウリンと同じ効果が期待できるので、お酒をよく飲む方や肝機能ののお悩みがある方にお勧めできます。
最初は少し勇気がいるかもしれませんが、酸味と辛みの新しい組み合わせが一口食べるとまた一口と手が止まらなくなってしまう不思議なカレーのレシピに仕上がりました。
もしも機会があれば、本物のタマリンドやタマリンドペーストで作って食べ比べてみても面白いかもしれませんね。