日本でカレーの付け合わせといえば福神漬けやらっきょうですが、インドでカレーの付け合せとして定番なのはチャットニーです。
変わったものにも挑戦したいという方におすすめのトマトのチャットニーのレシピをご紹介します。
トマトのチャットニーのレシピ
玉ねぎは粗めのみじん切り、しょうがとにんにくは細かめのみじん切りにする。
トマトも大きめのさいの目状に切っておく。
フライパンに花椒とクミンシード、調理用油を入れて弱火から中火でスパイスの香りが立つまで炒める。
※できる限り、黒く焦がさないように注意してください。
香りが立ってスパイスがパチパチと音を立てながらはじけてきたら、にんにく・しょうが・玉ねぎを加えて再び香りが出るまで軽く混ぜながら炒め合わせる。
全体がなじんだらトマトを加えてひと混ぜし、ターメリックパウダーとコリアンダーパウダーを加える。
スパイスを全体になじませるように混ぜながら炒め、少しずつ水分を飛ばしていく。トマトの水分が少なかったり、すぐに水分が飛んでしまったりするようであれば水を少量加える。
※材料が焦げ付かないくらいの量で調整してください。
水分が飛んで煮詰まってきたらレモン汁を加え、塩とチリパウダーで味を調える。全体を混ぜ合わせながら軽く炒めたら完成。
※もっと辛い方がお好みの方は、生の唐辛子を刻んでトマトと一緒に加えるとより一層刺激的なチャットニーに仕上がって、カレーの辛みの調整にもお使いいただけます。
トマトのチャットニーの栄養話
チャットニーは日本語では「チャツネ」と呼ばれています。ピザやトマト料理の付け合わせに使われることが多く、いろいろな野菜や果物を使って作られるペーストのようなソースのような料理です。
このレシピでは生のトマトを使用しましたが、ミニトマトやトマト缶を使っても美味しく出来上がります。インドやネパールのトマトは味が濃いため、トマト缶やミニトマトを使った方がより本場に近い仕上がりになるかもしれません。
トマトには抗炎症・免疫力強化・血中脂質の低下(動脈硬化の原因とされる)などの働きが期待できます。さらに赤い色素成分のリコピンには強い抗酸化作用もあるといわれています。
コリアンダーとクミンには胃腸の活性化・消化の促進・腸内ガスの排出などの効果が期待できます。また、コリアンダーは非常に強い解毒作用を持っているといわれているため、胃腸が弱い方・便通や腸内環境のお悩みがある方にはおすすめなスパイスです。
ターメリックもコリアンダーと同様に解毒作用・肝機能強化が期待できるスパイスです。さらに、脳機能の活性化にも力を貸すといわれています。
花椒は中国のサンショウで麻婆豆腐に使われることも多いため、中華料理のお店で食べたことがあるという方も多いかもしれません。ネパールのサンショウを使うとさらに本格的な風味に仕上がりますが、このレシピでは日本でも比較的手に入りやすい花椒を使いました。
花椒は意外にもさまざまな効果が期待できるスパイスです。
- 整腸作用
- 代謝機能向上
- 胃腸機能活性化
- 精神安定
- 痛みの緩和・抑制効果
- 滋養強壮効果
など
インドでは他にもマンゴーや唐辛子を使ったチャットニーがあり、カレーに合わせて変えたり季節によって使う食材を変えたりするそうです。作り方としては基本的に同じなので、ご興味がある方はぜひお好みの野菜や果物で作ってみてください。