女性ファンが多いチョコミントアイスのクルフィバージョンを作りました。
着色料を使っていないので色は悪いですが、生ミントの爽やかな香りがふんわりと口の中を覆ってスッキリとした気持ちにさせてくれます。アイスクリームよりも食べやすいです。
チョコミントクルフィのレシピ
- 牛乳:800cc
- コンデンスミルク:80〜100g(※)
- 砂糖:20g〜
- カルダモン:3粒(粉なら小さじ1/8〜1/4)
- 生のミント:20枚ほど
- チョコレート(味はお好きなもので):お好きな量
※このレシピ作成で使用したコンデンスミルクはこちらのレシピで手作りしていて甘さが控えめのため、約100gの量を使ってもだいぶスッキリした甘さです。市販のコンデンスミルクは甘みが強いので、甘みが好きな方は多めに、苦手な方は少なめにしてください。
ミントの葉を適当にちぎる。
牛乳100ccほどを入れ、ハンドブレンダーやフードプロセッサーでミックスする。
後でこすので、ミントの葉は粗みじんの状態でよい。
牛乳・コンデンスミルク・砂糖を鍋に入れ、中火にかけながら砂糖とコンデンスミルクをしっかりと溶かす。
沸騰したらミント牛乳とカルダモンを入れ、弱めの中火で半量まで煮詰める。カルダモンは軽くつぶして使う(皮も使用)。
※吹きこぼれやすいので、混ぜながら煮詰めてください。
見た目が半量になったら火を止め、こしながらバットに液を入れる。
完全に冷ましたら、細かく刻んだチョコレートを入れて冷凍庫でかためる。アイスクリームではないので、途中でかき混ぜる必要はない。
※チョコレートは細かく刻むことを強くおすすめします。欲張って粗みじんにしたら、口の中で凶器になるほどのかたさにかたまっておりました。
完全にかたまったら器に盛りつける(6時間ほど)。
※すくう量によりますが、6〜8名分くらいのクルフィが出来上がります。
チョコミントクルフィがもたらす幸福
クルフィはインド版アイスクリームのことで、ナッツを使って冷しかためた氷菓です。たくさんの砂糖とコンデンスミルクが入るため、実際はしっかりとした甘さを感じます。でも、アイスクリームよりもサッパリといただける不思議な感覚のデザートでもあります。
ミントはとんでもない繁殖能力を持つハーブです(地植えにすると悲惨なことに)。交感神経が高ぶってなかなかリラックスすることができない人は、庭やベランダで育ててみることをおすすめします。清涼感のある香りが心を落ち着かせてくれるので、ミントティーを飲むだけでも落ち着きを取り戻せるでしょう。
また、消化を高める作用があることから、古代エジプトでは胃腸の薬としても使われていました。現代ではたくさんの臨床試験で検証されているので、過敏性腸症候群の治療にも使われているほどです。
牛乳はカゼインというタンパク質が分解しにくくて乳脂が多いので、インドのアーユルヴェーダでもアーマ(毒素)のもとになることが問題視されています(炎症がある人にはカゼインフリーが推奨されている)。そういった点から、牛乳を使ったお菓子には必ずと言っていいほど消化力を高めるカルダモンが入るのです。
小難しい話はさておき、市販のギョッとする緑のチョコミントアイスに比べて、手作りチョコミントは色が悪すぎるのが難点。しかし、生の葉を煮詰めて成分を凝縮させているので、清涼感とスッキリ感がしっかりと感じられます。
クルフィにすることで重たさも軽減。牛乳を煮詰めただけなので、口に入れた時のシャリシャリ感がたまりません。
煮詰める手間はかかりますが、シンプルな材料とほんの少しのチョコレートで幸福感は市販のアイスクリームよりも格段に上がります。
このレシピではだいぶ甘さを抑えているので、甘党じゃない人に食べてもらうのもおすすめです。脂っこい食事の後に食べると口の中がサッパリします。
ミントが苦手な子供がいる家庭では、ミントを使わずにチョコレートクルフィを作ってみてください。カルダモンも清涼感があるので、爽やかさは十分に感じられます。
※砂糖はラカントSと和三盆を使いました。