おかずになりにくい大学芋をスパイシーに変身させたレシピをご紹介します。
スパイス大学芋のレシピ
- さつまいも:1本(300g程度)
- 揚げ油:適量
- 砂糖:35g
- みりん:大さじ1
- しょう油:小さじ1
- 水:大さじ2
- クミンシード:小さじ1
- オールスパイス:小さじ1/3
- クローブパウダー:小さじ1/2
- ブラックペッパー(粗びき):小さじ1/2
さつまいもをカットして水にさらす(省いてもよい)。
水気をしっかり切って揚げ焼きにする。
※ほんのり焦げ目がつくくらいが美味しいです。
別のフライパンであめを作る。
クミンシードを乾煎りして香りを立たせた後、ブラックペッパー以外のスパイス類と調味料(水も含む)の全てを入れる。
中火程度で混ぜながらよく様子を見て、泡が細かくなって来たら火からおろす。すぐに揚げたさつまいもとブラックペッパーを入れて素早くあめと絡める。
※最後にブラックペッパーを入れたほうが、香りも辛さも引き立ちます。
素早くクッキングシートの上に広げる。
冷めたら完成。
大学芋は「おかず」か「おやつ」か問題
大学芋は美味しいけれど、おかずにならない料理の代表だと思っています。おやつのような大学芋にパンチの効いたスパイスを効かせて、おかずにもおつまみにもなるレシピが出来上がりました。つい箸が進む味なので、ぜひ作っていただきたいです。
(なお)
Instagramのストーリーズで大学芋に関するアンケートを取らせていただいた結果、圧倒的におやつの答えが多かったです(※)。
昭和の時代においてはおかずの認識だったように思いますが、いつの間にやらスイーツ(おやつ)として定着したのが現代の「大学芋はおやつ」の認識だと感じています。
おやつとして認識している方は驚くかもしれませんが、大学芋はお総菜コーナーにもしっかりと並べられています。デパートの地下でも量り売りがあるくらいです。
ご紹介したスパイス大学芋は、「大学芋をおやつなんて呼ばせない」と自信を持って言えるレシピです。
クミンシードはカレーには必ず入っているエキゾチックな香りのスパイスなので、これが入るだけでだいぶ印象が変わります。食物繊維がたっぷりのさつまいもでガスがたまりやすい方でも、クミンシードの駆風作用(ガス排出作用)が緩和してくれるので食べやすいです。
ブラックペッパーも似たような作用を持っていますし、ピリッとした刺激が食欲をそそるので、スパイス大学芋はおやつよりはおかずやおつまみ向きです。お酒が好きな方はビールに合わせるといいかもしれません。
ほんのりと甘い香りを漂わせるオールスパイスとクローブには、抗酸化作用が含まれています。少量ですが、揚げ油による体内の酸化を減らす可能性も期待できます。この2つは香りの成分がリラックスに向くので、ホルモンに振り回されてイライラしやすい女性にもおすすめです。
大学芋をおやつとしか捉えていなかった方は、ぜひとも「おかず」として作ってみてください。
※私(あんどう)の子供時代にはおかずとして母が作ってくれていました。しかし、イモ類が好きではなく、甘いおかずも玉子焼きや煮豆くらいしか好まないので、現状では「どちらでもない」という認識でおりました。パンチの効いたスパイスを使用することで、ご飯に合うおかずへと変身させるという発想に驚かされました。
(文/構成/校正:あんどうちえ)