エネルギー代謝を活発にするカプサイシンを含む唐辛子と、腸に良いこうじ菌がたっぷり入った三升漬けを使ったレシピを紹介します。
※最後に、キュウリ以外のアレンジレシピも紹介しています。
キュウリの三升漬け
先に三升漬けを作ります。
東北地方の郷土料理で、生こうじ・しょうゆ・唐辛子が一升ずつの割合で入っており、その合計を合わせていることが名前の由来といわれています(東北では南蛮漬けという)。
伝統的な三升漬けは唐辛子の割合が多くて激辛なので、ご紹介するのはアレンジしたものです。
基本の三升漬けのレシピ
- しょうゆ(酒精が入っていないもの):500ml
- 生こうじ:500g
- ししとう:100g
- 赤唐辛子(乾燥):20g
煮沸消毒した保存瓶に材料分のしょうゆ・生こうじ・輪切りにしたししとう・手でちぎった赤唐辛子を加えて混ぜ合わせる。
※こうじに混ぜるしょうゆは酒精が入っていないものにしましょう。酒精は保存性を高めるものですが、発酵を止めるので三升漬けには向きません。
1週間常温発酵させたら冷蔵庫へ。3年ものとして長期保存できます。
キュウリの三升漬けのレシピ
- キュウリ:2本
- ゴマ油:大さじ1
- 三升漬け:100g
キュウリ2本を一口大に切ってゴマ油で炒める。
炒めたキュウリを温かい状態で保存瓶の三升漬けに混ぜて、冷蔵庫に30分保管して完成。
1日以上漬け込むとキュウリの水分が出てしまうので、1日以内に食べきりましょう。
キュウリの三升漬けの栄養話
キュウリはカロリーが少なくて水分が多いため、栄養価が低い野菜というイメージがあるようですが、βカロテン・カリウムが豊富に含まれています。
βカロテンは体の毒になる活性酸素を除去する働きがあります。カリウムで余分な水分量が排出されるので、体がむくみやすい人におすすめです。また、キュウリの香り成分であるピラジンは血液をサラサラにする効果があります。
唐辛子に含まれている辛み成分カプサイシンは脂肪の燃焼と疲労回復を助ける働きを持つといわれています。健康を保つための運動+αにおすすめのスパイスです。
こうじには多くの酵素が含まれており、栄養の分解・消化・吸収を助けます。酵素の働きによって生み出さたオリゴ糖は、腸内細菌のエサになって腸内環境を整える優れものです。代謝に関わるビタミンB群も作るので、体の元気をサポートしてくれます。
キュウリの三升漬けは夏バテ防止に良い食べ合わせといえるでしょう。